東山魁夷の見た「TOKYO」
東京都市川市にある市川市東山魁夷記念館では、2017年1月29日(日)までの期間、特別展「東山魁夷『習作 東京十二景』 -彌生会とその時代-」を行っている。
この展覧会だが、もともとの構成は東京・銀座の彌生画廊にて行った「TOKYO」展を開催したさい、冬の東京をテーマとした十二作品を発表したものである。現在は三番街の小川美術館に収められている。
これらは、東山魁夷の肉筆画としては「TOKYO」に対する世界観および肉筆画としてその情趣を現在に伝えている貴重な作品郡であるといえる。
彌生会会員からも多数の絵画を展示
そして『東京十二景』を描いた同時期、魁夷は彌生画廊にて開催のグループ展『彌生会』に参加した。この会には昭和27年の第1回展から昭和44年開催の第14回展まで主要会員としてほぼ毎回出品していた。
彌生会には東京メンバーでは加藤栄三、杉山寧、高山辰雄(「たか」は正式にははしご)、橋本明治、森田沙伊、山田真吾、そして京都からは西山英雄といった当時の日本画壇における中堅作家が集結していたため、世の中の注目を浴びた。なお今回の展覧会ではこれら画家の作品も展示する。
彼らは戦後の日本画壇を牽引していくはたらきを後に見せる。昭和という時代、切磋琢磨し前に進んでいった画家たちの作品世界を愉しむことができる。
休館日は毎週月曜日(1月9日は営業)および、年末年始の2016年12月28日から2017年1月2日までおよび、1月4日、10日である。開館時間は10:00より17:00まで(入館は閉館30分前まで)。
(画像は市川市東山魁夷記念館より)

特別展「東山魁夷『習作 東京十二景』―彌生会とその時代-」
http://www.city.ichikawa.lg.jp/higashiyama/003.html