国立劇場開場50年を記念して
東京都中央区にある三井記念美術館では、2016年11月26日(土)より2017年1月28日(土)までの期間、昭和41年の国立劇場開場から50周年を記念して日本の伝統文化の魅力を紹介する「日本の伝統芸能展」を行っている。
なお会期中に一部展示替えがあるので、目録でチェックをしておいたほうがいいだろう。
消え去る前に芸能をとどめる役目をもつ
日本は「伝統芸能の宝庫」と呼ばれるほど、各時代・各分野の芸能が伝承されてきている。
だが芸能は演じるそばから消える宿命がある。とはいえそれを支えるべく作られた楽器・衣装・仮面・人形などの芸能具や、それを題材として描かれた絵画といった美術品は現代にも形を残している。
そのためこれら伝統芸能の保存振興のために昭和41年に国立劇場が開場された。
展覧会概要
今回の展覧会では、「雅楽(ががく)」「能楽(のうがく)」「歌舞伎(かぶき)」「文楽(ぶんらく)」「演芸(えんげい)」「琉球芸能(りゅうきゅうげいのう)・民俗芸能(みんぞくげいのう)」についてそれぞれの魅力をわかりやすく紹介している。
これらのものにこめられた日本人の美意識および和の心を感じることにより、永く伝えられてきた伝統芸能のすばらしさが感じられるのではないだろうか。
休館日は毎週月曜日と、年末年始の12月26日から1月3日および、祝日である1月9日の次の火曜日(1月10日)である。開館時間は10:00から17:00(最終入館時間は16:30まで)だ。

三井記念美術館 「日本の伝統芸能展」
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html「日本の伝統芸能展」目録
http://www.mitsui-museum.jp/pdf/mokuroku_161126.pdf