日光へ続くため重要とされた脇街道の宿場
群馬県佐波郡玉虫村にある玉村町歴史資料館では、2016年12月25日(日)までの期間、特別展「和泉屋井田家の古文書から-日光例幣使道玉村宿に住まう-」を行っている。
日光例幣使道(街道)とは、江戸時代の脇街道(五街道以外の主要な街道)である。言うまでもなく、徳川家康を奉っている日光東照宮が置かれた土地に通じる道であるため幕府の直轄地になっており、非常に重要な街道とされた。
その街道にて2番目(のちに1番目の宿になる)の宿である玉虫宿で問屋役を勤めてきて、上新田の名主を勤めていた大地主の井田家には、代々膨大な数の古文書が引き継がれてきた。
玉虫村歴史資料館へ寄贈された史料
これらほぼすべての古文書が、2015年に玉村町歴史資料館へ寄贈となった。そのため、さまざまな調査や研究がすすむための史料(歴史研究に必要とされ、その時代の人が文字にしたためたもののこと)になると考えられる。
今回の特別展では玉村宿や上新田村に関係するものを紹介している。江戸時代の幕府や地主の姿を見ることが可能な文書であるため、近世の日本の政治研究に役立つ文献だろう。
休館日は12月5日(月)・12日(月)・13日(火)・14日(水)・19日(月)・20日(火)・21日(水)・23(金)である。開館時間は10:00から16:00まで。入館料は無料。

特別展「和泉屋井田家の古文書から-日光例幣使道玉村宿に住まう-」
http://www.town.tamamura.lg.jp/