若手芸術家の育成の場
東京都港区にある国立新美術館では2017年2月5日(日)までの日程で、「DOMANI(ドマーニ)・明日展」を行っている。
この展覧会は、文化庁が将来の日本の芸術界を支える人材を育成するために開いているものだ。
文化庁はもともと若手芸術家などが海外の大学や、芸術関係機関などを同時に支援している制度である、「新進芸術家海外研修制度(旧・芸術家在外研修)」を1967年より実施している。
この制度はまもなく半世紀を迎え、同時にその成果の発表場所として1998年から開かれた展覧会が「ドマーニ・明日展」である。この展覧会は今回で19回目を迎える。
今回のテーマは「reconsidering Japan」
第19回のドマーニ展はテーマを「reconsidering Japan」とし「2020」を目前としている日本について考える機会としている。
作家のラインナップだが、研修を終え比較的時間の浅い、フレッシュな作家たちのを集めたショウケースとしている。
ジャンルは絵画から写真、映像、アニメーション、インスタレーション、陶芸、メディア・アートといった多彩な表現にくわえて、作家の滞在先も欧米に限らず、アジアや南半球にも広がっている。
くわえて作品展示は国立新美術館を会場とすることにより、天井高に恵まれた空間での大規模なグループ展も行われている。
さらに、より小さな規模でキュレーションの度合いを高めた企画展の「ドマーニ・プラス展」も2015年から行っている。
これら二つの企画は、文化庁の新進作家育成プログラムの第一段階である海外研修制度を利用し、そして第二段階として日本のアートシーンへプレゼンする機会を設け、作家の育成を目指している。
休館日は毎週火曜日および、年末年始の2016年12月20日(火)から2017年1月10日(火)である。開館時間は通常は10:00から18:00までで、金・土曜日は20:00まで開館している(いずれも入場は閉館の30分前まで)。

DOMANI 明日展 特設サイト
http://domani-ten.com/