東海道の宿場であった箱根で広重の保永堂版「東海道五十三次」を鑑賞する
神奈川県足柄下郡箱根町にある岡田美術館では、2016年12月23日(金・祝)から2017年4月2日(日)までの期間、「美術館で巡る東海道五十三次の旅 -広重の版画を中心に-」を行っている。
東海道とは江戸時代に重要とされた五街道のうちのひとつである。なお岡田美術館のある箱根はこの東海道第10の宿場であり、関所が存在すると同時に最大の難所として知られていた。
広重作品のほかにもすばらしい東海道関連の作品が!
歌川広重(1797-1858)は幕末に活躍した浮世絵師である。風景画が巧みな作家であり、東海道のシリーズは生涯に20種を超える作品をのこした。
そのなかでも爆発的な人気をほこっていた保永堂版の「東海道五十三次」55図を今回の展覧会では一挙公開するとともに、東海道の宿場に関連する名所の美術をあわせて展示する。
他の作品は横山大観の「霊峰一文字」や、尾形乾山の「色絵宇津山(蔦細道)図角皿」、岡本秋暉の「孔雀図」、そして歌川広重が肉筆浮世絵(手描きの作品)として描いた箱根の、「箱根温泉場ノ図・箱根湖上ノ不二」といったものも展示される。
歌川広重の東海道五十三次シリーズは有名でこそあれ、なかなか全部をまとめて見る機会はない。箱根にはほかにもさまざまな美術館があるし、良い機会だから箱根まで足を運んでみてはどうだろうか。
閉館日は年末年始の2016年12月31日と2017年1月1日のみである。開館時間は9:00から5:00(入館は閉館の30分前まで)までである。
(画像は岡田美術館トップページより)

岡田美術館 美術館で巡る東海道五十三次の旅 -広重の版画を中心に-
http://www.okada-museum.com/exhibition/