才能を開花させた山下清と八幡学園の仲間達
埼玉県の狭山市立博物館で、7月8日(土)から「山下清とその仲間たちの作品展」が開催される。
山下清は、全国8番目の知的障がい児施設として開園した千葉県市川市「八幡学園」へ昭和9年(1934)に入園。学園の指導のもとで、園児に課されていた作業の1つ「ちぎり絵」(後に貼り絵と呼ばれる)の才能を開花させた。
昭和15年(1940)に突然学園を出奔し、以後15年半に及ぶ放浪生活を送るが、時々学園に帰り、印象に残った所を思い出して貼り絵を作り、卓越した記憶力により日記も書いている。昭和46年(1971)、脳いっ血により49歳で他界した。
「踏むな 育てよ 水そそげ」という八幡学園の指導理念のもとで特性を高めてきた学園の園児は、山下清の他、石川謙二、沼祐一、野田重博といった仲間たちも、たぐい稀なる「天性」を感じさせる作品を多数残している。
今回の展示では4人の作品約80点と合わせ、山下清の放浪日記、習字、学園での写真など、合計100余点を公開する。
開催概要
展示期間は7月8日(土)~2017年8月20日(日)、休館日は毎週月曜(月曜日が祝日の場合は開館)。開館時間は9:00~17:00(入場は16:30まで)。
企画展入場料は一般300円(250円)、高・大生250円(200円)。博物館の入館料は一般150円(100円)高校生・大学生100円(60円)、( )内は20名以上の団体料金。小学生・中学生は無料。
(画像は狭山市立博物館公式WEBサイトより)

企画展 狭山市立博物館
http://sayama-city-museum.com/