江戸時代にもあった季節の楽しみ
東京都千代田区の国立公文書館で、企画展「江戸の花だより」を、12月22日(金)まで開催している。
秋から冬にかけて、国立公文書館が建っている北の丸公園では紅葉が見頃となる。江戸時代の人々も、現代と同じように、植物を通して四季の移り変わりを楽しんでいた。この紅葉の時期に合わせ、季節の草花が描かれた江戸時代の植物図譜を中心に、園芸書、名所図会なども取り上げ、展示している。
主な展示資料は、「江戸名所図会」から「海晏寺紅葉見之図」、文政4年(1821)から天保13年(1842)にかけて幕府へ献上された百科事典「古今要覧稿」から「雞冠木」(カエデ)、安永8年(1779)に幕府へ献上された「庶物類纂図翼」から「瑞香」(ジンチョウゲ)。
江戸で変化朝顔が大流行した文化・文政期(1804~1829)に刊行され、朝顔の珍種を収めた多色刷りの図集『あさかほ叢』。毒性のある植物の写生図と解説が記されている「有毒草木図説」など。資料から江戸時代の季節の楽しみ方を紹介する。
関連イベントとして、11月22日(水)、12月20日(水)の14時~14時30分の時間に、企画展の見所を企画者が解説する「ギャラリー・トーク」が行われる。事前申し込みは不要。
開催概要
会期は11月18日(土)~12月22日(金)。休館は日曜・祝日。開館時間は9時15分~17時00分。入場は無料。
(画像は公式WEBサイトより)

展示会情報:国立公文書館
http://www.archives.go.jp/exhibition/