「たま旅」それは、魂を求める旅、スピリチュアル・トラベルをいう。その第二弾は、キリシタンの姫様を祭る神社だ。
NHKの大河ドラマ・龍馬伝で脚光を浴びる長崎に、その不思議な神社はある。長崎のランドマークともいえる、稲佐山の麓に鎮座する淵神社の摂社・桑姫神社だ。
桑姫とはキリシタン大名として知られた豊後の大友宗麟の孫にあたる『阿西御前』だという。
大友氏は島津氏との攻防の末、滅亡する。
同家臣団重臣の志賀大内蔵親成と言う者が逃れて長崎浦上渕村に居住していた。阿西御前も祖父・宗麟とおなじくキリシタン大名である大村公を頼り長崎に来たところを、親成が迎えて手厚く仕えた。
夜景で名高い長崎市の稲佐山 阿西御前は桑を植え、蚕を飼ってその糸を紡ぎ、近隣の女子に手ほどきしていたが程なく病没してしまう。村人達は、その美しい姫の事を誰言うとなく「桑姫君」と呼んだ、という。
訪ねれば、天主様を仰ぎながら、晩年をつつましく送った美しい姫様の魂と感応する旅となる。
桑姫神社 長崎市淵町8−1 淵神社内
龍馬像は、稲佐山の向側となる風頭山の展望台に建つ