“イメージ”は全人類に共通か
世界各地で生み出された造形物を展示し、イメージの人類共通の普遍性をさぐる展覧会「イメージの力―国立民族学博物館コレクションにさぐる」が、東京・六本木の国立新美術館で、6月9日(月)まで開催されている。
人類の歴史のなかで、イメージは文字に先行し、言葉の源になったと考えられている。“世界”をイメージとしてとらえ、色や形によって視覚化することは、人間の根源的な資質であり、世界中でさまざまな造形物が創造されてきた。
こうしたイメージのあり方には、人類共通の普遍性があるのか―。本展覧会では、国立民族学博物館の膨大なコレクションから、世界各地の資料を厳選して展示し、この壮大なテーマに迫る。
(画像は公式サイトから)
天井高8メートルの展示室に600点がそろう
本展覧会は、2014年に創設40周年を迎える国立民族学博物館の所蔵品を、2007年に開館した国立新美術館に展示するという、2つの機関の共同企画によるもの。
天井高8メートルの広大な展示室で、約600点の収蔵品を紹介。地域や時代による分類ではなく、造形性や機能に着目して展示し、造形物に対する固定観念を問い直す。
この展覧会にあわせて、イメージに関する講演会やシンポジウム、ワークショップも行われ、より深く多面的に学ぶことができる。
「イメージの力―国立民族学博物館コレクションにさぐる」
会期:2014年2月19日(水)~6月9日(月)
会場:国立新美術館 画展示室2E(東京・六本木)
開館時間:午前10時~午後6時、金曜日は8時まで
休館日:毎週火曜日
入館料:一般1000円、大学生:500円、高校生以下は無料

イメージの力―国立民族学博物館コレクションにさぐる
http://www.nact.jp/exhibition_special/2013/power_of_images/