都城制にならった都市づくり
世界からの視点で江戸と京都をみつめ、江戸時代の都市を考える展覧会「大江戸と洛中 アジアのなかの都市景観」が、両国の江戸東京博物館で、5月11日(日)まで開催されている。
東アジア地域には、伝統的に、「都城制」とよばれる都市設計が存在した。中国の都城の影響をうけたもので、回廊で囲まれた宮殿を中心として、東西の道を敷き、周囲に城壁を設置する。日本では古くから都市づくりに都城制が導入され、7世紀の藤原京をはじめとして、平城京や長岡京、平安京が続き、江戸もこの影響をうけたとされる。
(画像は公式サイトより)
世界のなかの日本の都市
この展覧会では、全体を5つのセクションに分け、中国や韓国、日本で制作された地図や屏風に仕立てられた絵画を展示しながら、江戸時代の都市の様子を概観し、江戸時代に日本は世界をどう認識し、また世界からどう見られていたのかを探る。
また、アジアの都城制の影響を直接うけた京都と、中心に宮殿ではなく城館を設けた江戸の共通点や相違点についても掘り下げ、その背景を読み解く。さらに、江戸以外の都市がどのような様相をしていたのかも、都市屏風図から読み解く。
「大江戸と洛中 アジアのなかの都市景観」
会期:2014年3月18日(火)~5月11日(日)
会場:江戸東京博物館
開館時間:9時半~17時半(土曜日は19時半まで)
休館日:5月7日および毎週月曜日
入館料:一般1,300円、大学生・専門学校生:1,040円、中学生(都外)・高校生・65歳以上:650円、小学生・中学生(都内):650円

大江戸と洛中 アジアのなかの都市景観
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/special/2013/03/