重要文化財などの傑作が集結
新たな切り口で日本絵画を楽しむ展覧会「日本絵画の魅惑」が、出光美術館で6月8日(金)まで開催される。
出光美術館では、「日本の美・発見」をテーマに同館の収蔵品を展示するシリーズを展開してきた。9回目にあたる本展覧会では、鎌倉時代から江戸時代までの83の名品を、絵巻や仏画、浮世絵、文人画など11のジャンルにわけて展示する。
(画像は公式サイトより)
“家族の団らんを楽しむ動物”を描いた水墨画
本展では、正統派の楽しみ方と、学芸員オススメの鑑賞ポイントの、日本絵画の2つの側面を紹介する。たとえば、直木賞受賞作の小説『等伯』(阿部龍太郎著、日本経済新聞出版社)の題材となり話題を集めた長谷川等伯の「松に鴉・柳に白鷺図屏風」(桃山時代)は、“白色と黒色の対比の妙を鳥で表現している”というオーソドックスな鑑賞の仕方とともに、“鴉を家族の団らんとして描いた作品”という、“やわらかな日本絵画の見方”の2通りの楽しみ方ができる。
その他、重要文化財の「橘直幹申文絵巻」(鎌倉時代)や「四季花鳥図屏風」(能阿見、1469年)、喜多川歌麿の美人画「更衣美人図」、江戸の町並みが描かれた「江戸名所図屏風」(江戸時代)など、数多くの傑作が一堂に会する。この機会に、日本絵画の新しい楽しみ方を堪能してはいかがだろうか。
「日本絵画の魅惑」
期日:前期4月5日(土)~5月6日(火・休)、後期5月9日(金)~
6月8日(日)
時間:10時~17時(毎週月曜日は休館)
入館料:一般 1000円、高・大生 700円、中学生以下は無料
(公式サイトより引用)

日本絵画の魅惑
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/