「小屋」を通して「住宅」の意義を問い直す
東京都港区南青山のTOTO乃木坂ビルの中にあるTOTOギャラリー・間で、「中村好文展 小屋においでよ!」が開催されている。
(この画像はイメージです)
建築家である中村好文氏は独立後、30年以上に渡って主に住宅設計を手がけてきた人物。
建物に新奇性や作品性を求めず、そこに住む人たちとその生活を中心とする考えを持つ中村氏の設計は、年齢や職業を問わず、幅広い世代やジャンルの人々の共感を呼び、絶大な信頼を得ている。
そんな中村氏が子供の頃から魅せられてきた存在であり、「住宅の原型」として注目している存在でもある「小屋」というフィルターを通して、住宅の定義を問い直すというのが本展のテーマ。
中村氏が考える究極の小屋などを展示
まず3階の第1会場では、中村氏に大きな影響を与えた小屋を紹介。
「鴨長明の方丈」から「ル・コルビュジエの休暇小屋」など、「古今東西の7つの小屋」を取り上げている。
そして4階にある第2会場では、これまでの中村氏の設計作品の中から、特に「小屋」を意識した住宅を紹介。
さらに中庭において、中村氏が今まで実験してきたという小屋の究極形というべき作品を展示。
これはエネルギー自給自足型の小屋を最小限度にまで縮小したもので、人の暮らしと家の関係について、思いをはせてもらうという趣向。
中村氏の「遊び心」をふんだんにちりばめた展覧会は、2013年6月22日まで開催される。

TOTO GALLERY・MA/TOTOギャラリー・間 中村好文展 小屋においでよ!
http://www.toto.co.jp/gallerma/ex130417/index.htm