約1万点のオリジナルコレクションをもとに約40点を展示
東京工芸大学芸術学部写大ギャラリーにおいて、「肖像 - 視線の行方」が開催されている。
開催期間は2013年6月9日まで。
本展では、約1万点もの写大ギャラリー保有のオリジナルプリント・コレクションの中から、肖像写真の名品約40点を選んだ上で、特に被写体の視線の行方に焦点を当てた展示を行っているのが特徴。
(この画像はイメージです)
1923年(大正12年)創立の日本で最も歴史と伝統のある写真教育機関である東京工芸大学では、創立90周年となる本年、芸術学部写真学科内に4月より「肖像写真研究室」を設置しており、本展はそれに合わせて企画されたもの。
肖像写真の被写体の「視線」に注目
19世紀に写真が発明されて以降、写真において最も人気のある分野として、肖像写真は数多く撮影されてきた。
そして、肖像写真では、被写体の人物がカメラのレンズに向かって視線を向けている、いわゆる「カメラ目線」の作品ばかりではなく、意外にもレンズから視線をそらしている作品も多く存在するという。
また、いわゆる「カメラ目線」の肖像写真は、その視線が被写体となっている人物の自我を意識させるのに対し、カメラから視線をそらしたものでは、その視線が思考の行方を示しているような印象の写真となっている。
本展では、そんな肖像写真の「視線」の行方に思いをはせながら、数々の名品を堪能していきたい。

「肖像 - 視線の行方」 写大ギャラリー・コレクションより
http://www.t-kougei.ac.jp/arts/syadai/information/