映画宣伝用スチル(静止)写真に見るプロの功績
東京国立近代美術館フィルムセンター展示室において、「映画より映画的! 日本映画 スチル写真の美学」が開催されている。
開催期間は2013年8月7日まで。ただし、月曜日と5月27日(月)から6月4日(火)までと、7月1日(月)から7月8日(月)までは休室となる。
(この画像はイメージです)
日常生活において、映画に関する情報を知るきっかけの1つに宣伝用のスチル写真がある。
映画の撮影現場では、撮影そのものを行っているキャメラマンとは別に、宣伝用のスチル写真の撮影を行う「スチルマン」が存在し、本番撮影と並行してスチル撮影を実施。
動画としての芸術である映画の魅力を、静止画としてすくい上げ、見る者の想像力を刺激する1枚に仕立て上げるには、スチルマンには独特のプロ意識が求められることになる。
本展では、主に日本映画の最盛期における、スチルマンの功績にスポットを当てている。
往年の名スチルマンによるトークイベントも
本展では、「キネマ旬報」誌上で1951年から16年間行われた「日本映画スチル・コンテスト」の受賞作や、編集者で写真家でもある都築響一氏のロビーカード(劇場掲示用の印刷スチル)コレクションなど、貴重な資料を展示。
また、2013年4月27日(土)には元日活撮影所スチルマンであった井本俊康氏、2013年6月22日(土)には元東映東京撮影所スチルマンであった遠藤努(功成)氏をそれぞれ招いての、トークイベントも実施するという。

映画より映画的! 日本映画 スチル写真の美学
http://www.momat.go.jp/FC/STILLS/index.html