2013年6月23日まで開催
東京都世田谷区の世田谷美術館で、株式会社髙島屋の協賛により企画展「暮らしと美術と髙島屋 世田美が、百貨店のフタを開けてみた。」が、2013年6月23日まで開催されている。
開館時間は10時から18時までとなっており、入場は閉館の30分前まで可能。
観覧料は一般は1,000円、65歳以上と大高生は800円、中小生は500円。障害者の方については500円で介助の方1名まで無料。
本展では、文化装置として見た髙島屋の姿についてスポットを当てている。
文化発信装置としての百貨店・髙島屋
明治以降において、日本人の生活様式は大きな変遷を遂げてきており、百貨店はその変化に呼応するかのように多彩な事業を手がけてきた。
特に文化関連では、まだ日本全体でも美術館が少なかった頃から百貨店は美術展を企画。
また物産展などの催事では、多くの人々に様々な文化の諸相を紹介する文化発信装置としての役割も担ってきた。
1831年(天保2年)、京都で創業したという髙島屋もその例に漏れず、1888年(明治21年)にバルセロナ万国博覧会を開催。
以後、率先して内外の博覧会に優れた染織作品を出展してきた髙島屋の方針は、美術家や染織家とのあいだに親密な関係を築くことになり、「美術的な」商品を世に問い続けるという企業精神の礎にもなっている。
そんな文化発信装置としての百貨店・髙島屋の存在について、展示されている資料をもとに思いをめぐらせてみたい。

世田谷美術館 開催中の企画展
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html