国立科学博物館で常設展示開始
2010年6月、小惑星探査機「はやぶさ」が数々の苦難を経て、小惑星イトカワから持ち帰った微粒子が7月17日から国立科学博物館地球館2階日本の宇宙開発コーナーで一般公開されている。
顕微鏡で、はやぶさのかけらを見てみよう!
はやぶさが持ち帰った微粒子は約1,500個。そのサイズは大きいものでも0.3mm、ほとんどは0.01mm以下の微粒子だ。分析の結果、この微粒子は太陽系の始原物質であることが確認されている。
肉眼では見ることが出来ないため、光学顕微鏡を使い自分の目で微粒子を観察することができる。顕微鏡で微粒子を観察できる常設の展示世界で唯一。顕微鏡を使っての観察は1日400~550名の上限数を設けているため、週末には混雑が予想される。大型モニターに観察中の顕微鏡の拡大画像をリアルタイムで映し出し、こちらは常時見ることができる。
はやぶさ2 キャンペーンも実施中
現在、はやぶさ2プロジェクトが進行中。2014年に打ち上げられ、小惑星1999JU3の物質を採取し、2020年に地球に帰還する計画だ。
小惑星に落下させるターゲットマーカーと、地球帰還時の再突入カプセルに名前やメッセージを載せることができる「星の王子さまに会いに行きませんか ミリオンキャンペーン2」が実施中。より多くの人とはやぶさ2の宇宙の旅を共有するため、募集期間を8月9日まで延長中だ。
ホームページから簡単に応募できるので、今の想いをはやぶさ2の宇宙の旅に託してみてはいかがだろうか。

小惑星イトカワの微粒子公開について
http://www.kahaku.go.jp/news/2013/download/itokawa.pdf