立ち入り禁止の湯畑から湯の花を採取する作業
日本三名泉の1つである草津温泉で、毎年恒例の行事である「湯の花採取体験」が行われる。「湯の花」とは、温泉成分のうち水に溶けない成分が浴槽や源泉に沈殿したもの。硫黄やカルシウムなど、温泉の有効成分が詰まっているので、温泉地のお土産品としても有名だ。
草津温泉では、「湯の花採取体験」の日を1年に1度設けており、今年は12月7日に開催される。この日は、一般参加者が普段は入ることのできない「湯畑」から湯の花を採取する作業を行う。参加は先着30名で、事前予約はなし。当日午前9時より、湯畑前「熱の湯」にて受付が開始される。
1年に4000個しか取れない 実は希少な湯の花
当日は、湯畑のといに付着した湯の花を枡ですくい取り、布製の袋に入れて余分な水分を絞り、湯の花を得る。カッパや希望者には長靴などの貸し出しはあるが、衣類が傷むことがあるので、服装には注意が必要だ。
草津温泉の湯の花は「恋の病」以外には何でも効くと言われ、古くから薬として利用されてきた。年に数回行われる湯の花採取で得られた湯の花は、1年間に約4000個しか販売されない希少品で、実は、現地のお土産物屋でもなかなか入荷しないと言われている。草津温泉で採取された天然の湯の花はパッケージの発売元が「群馬県草津町」なっているもののみなので、天然物を入手したい人はパッケージの発売元に注意してほしい。
過去の湯の花採取体験をした参加者には、自分たちで採取した湯の花がおみやげとしてプレゼントされるたこともあったとのこと。草津温泉ファンには見逃せないイベントだ。

湯の花採取体験 草津温泉
http://www.kusatsu-onsen.ne.jp/cgi-bin/public/matsuri.cgi?p=11