金環日食に続き人生最後の観望チャンス
先月の金環日食では天候に恵まれなかった地域の人、寝坊で見逃した人、観察用グラスが手に入らなかった人もいたことだろう。そんな人に朗報だ。本日から天体ショーが目白押しとなっている。
まずは4日、本日夕刻からはじまる部分月食。そして、6日朝からの金星の太陽面通過。金星の太陽面通過については、今世紀最後となり地球上の皆がおそらく人生最後の観察チャンスとなる。
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NASA Goddard Photo and Video「金星の太陽面通過」とは?
日面経過(にちめんけいか)と呼ばれ、文字通り、金星が太陽の前を通るということだ。今回は金星が地球と太陽のちょうど間に入ることでこの天文現象をみることができるのだ。
金星は太陽面をおよそ6時間かけてゆっくりと通過していく。お天気がよければ、太陽に金星の姿が黒く小さな円で観察できる。
国立天文台では、
21世紀では最後の「金星の太陽面通過」を迎えます。いま、世界に生きている人々にとって、おそらく人生最 後の観望チャンスです。次回は105年後、2117年12月11日まで起こりません。
と、この珍しい天体ショーの観察を呼び掛けている。
また、観察には安全な日食観察用グラスを必ず使用とのことだ。
見た目ではあまり まぶしく感じなくても、光の遮断が不十分なものや、目に有害な波長の光を通しやすいものがあり、気づかないうちに網膜を損傷してしまう危険性があります。
6日の朝、7時10分ごろからはじまるというが、国立天文台の暦計算室のサイトで時間や見え方などを自由に調べることができるので確認をしてみよう。
今夜の部分月食【最大は20時03分】
「月食」は、地球が太陽と月の間に入り、地球の影が月にかかることによって月が欠けて見える現象だが、「部分月食」では、一部分だけが本影に入る。月が見える場所なら全国で観測が可能だ。
18:43 月の出
18:59 部分月食はじめ
20:03 食の最大
21:07 部分月食おわり

国立天文台
http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20120606-venus-tr/国立天文台の暦計算室のサイト
http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/c_transitx.cgi