メディチ家の庇護によって発展した文化
東京都港区にある東京都庭園美術館では、2016年7月22日(火)までの期間、日伊国交樹立150年記念『メディチ家の至宝 ルネサンスのジュエリーと名画』を行っている。
イタリアのフィレンチはルネサンス文化発祥の地である。そしてそのフィレンツェに300年にわたり君臨したのがメディチ家である。
その一族は優れた芸術家たちの強力な擁護者となり、ルネサンス芸術の代名詞ともなった。今回の展覧会はそのメディチ家に伝わる珠玉のコレクション歴代メディチ家当主や妃の肖像画を20点、ジュエリー約60点を日本初公開するものである。
大ロレンツォを魅了したカメオなども展示
フィレンツェウフィツィ美術館(銀器博物館)には、なかでも「芸術家の性格と君主の魂を持つ」と言われた、フィレンツェの黄金時代を築いたロレンツォ・イル・マニフィコ(大ロレンツォ)を魅了した古代や中世のカメオはこの展覧会の見どころの一つとなっている。
この展覧会には『ナクソス島のバッカスとアリアドネ』や、『優美神にかしずかれるウェヌス』、『ミネルヴァとヘビを絞め殺す幼児ヘラクレス』といったように、古代の神々や神話をモチーフにしたカメオが多数出品されている。
この美術館はもともと、アール・デコの館様式の空間で1933年に朝香宮の邸宅として立てられたものである。そのため邸宅という親密な空間の中で展示しているので、より作品を身近に感じることができる。
同時にメディチ家の人々の肖像画および、彼らが身につけていたジュエリーの鑑賞により、ルネサンス時代の人々の息づかいを身近に感じることができるかもしれないという、庭園美術館ならではの展示環境がある。
休館日は毎月第2・第4水曜日で(祝日の場合は開館し、翌日休館)、開館時間は10:00から18:00(入館は17:30まで)である。
(画像はホームページより)

東京都庭園美術館 開催中の展覧会
http://www.teien-art-museum.ne.jp/