全58作品74点の日本画が集う展覧会
神奈川県鎌倉市にある鏑木清方記念美術館では、2016年7月3日(日)までの期間、特別展の『古き良き抒情を求めて -珊々会出品作品を中心に-』の展示を行っている。
なお作品数は全58作品74点の展示となっており、多数の美術館に所蔵されている作品が今回の展覧会で一堂に会している。
主な展示作品にはDIC川村記念美術館蔵となっている『明治時世粧(左幅)』、足利市立美術館蔵となっている『美人図(足利本銘仙ポスター原画)』、佐野市立吉澤記念美術館寄託の『潤水有声』、東京国立近代美術館蔵の『巣林子』、この美術館所蔵の『築地川』などがある。
なお会期中は作品『築地川』の展示面入れ替えを前期(5/28(土)から6/16(木)まで)、と後期(6/17(金)から7/3まで)に分けて行う。
「珊々会」にて公開された作品を中心にとりそろえている
高屋敷美術部が主催していた「珊々会」展は、昭和9年から戦後の昭和22年にかけて11回開かれた。
この会は、当時の日本画壇を代表する作家が集う展覧会であり、とくに鏑木清方は明治の風俗や芝居などを主題とした作品を出品していた。
この展覧会では、鏑木清方が珊々会展への出品を行った作品を中心にすえ、古き良き時代の情緒を感じさせる作品を紹介している。
鎌倉市鏑木清方記念美術館 展覧会情報
http://kamakura-arts.or.jp/kaburaki/exhibition/index.html