浮世絵の六大絵師を特集した展覧会
東京都渋谷区にある山種美術館は、開館50周年を記念する特別展の「山種コレクション名品展」を行っている。その第2弾として、2016年8月27日(土)から9月29日(木)までの日程で、「浮世絵 六大絵師の競演 -春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重-」を開催する予定である。
質のいいコレクションを多数収蔵
山種美術館の浮世絵コレクションは、総点数90点程度と大規模なものではないが、誰もが知っている鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重といった六大絵師の名品を多数収蔵しているのにくわえ、保存状態が非常にいいことから高く評価されている。
中でも写楽については『二代目嵐龍蔵の金貸石部金吉』をはじめとする個性的な役者大首絵を3点所蔵しているが、これは所蔵規模からみると割合が高く、厳選されたコレクションであることを現している。
さらに世界でも数点しか残っていない鈴木春信の『梅の枝折り』の優品も所蔵している。
ほかにも保永堂版『東海道五拾三次』はその多くが初摺りというだけでなく、かつて画帖に収められていた際あった扉の題字も含まれているような貴重な作例もある。なお展覧会ではこの『東海道五拾三次』全56枚も揃えて公開する。
くわえて東山魁夷や加山又造といった、山種美術館と縁の深い近代・現代日本画家の作品から特別展示も行う。
休館日は毎週月曜日(ただし9/19は開館し、9/20に休館する)で、開館時間は10:00から17:00(入館は閉館30分前まで)である。
山種美術館 次回の展覧会
http://www.yamatane-museum.jp/exh/2016/ukiyoe.html