社会や政治を批判的な視点から描いた絵
東京都町田市にある町田市立国際版画美術館では、2016年9月22日(木・祝)までの日程で、企画展として『諷刺画って面白い?』が開催されている。
なお同時開催の展覧会「小野忠重コレクション」展と共通チケットになっているため、1回の観覧料で両方の展覧会を閲覧することができる。
諷刺画とは現実の社会や政治を諷刺することを目的とした漫画の1ジャンルである。イギリスの諷刺漫画雑誌が『パンチ』という名前であったため、「ポンチ絵」・「パンチ絵」という名称でも呼ばれた。
内容はその時代の政治や社会を批判的な視点からとらえて、絵におこしたものだ。その性質ゆえ世間を騒がせ、時の政権によって規制されることもある。
年月を経たものは美術品として愉しめるか?ということがテーマ
こういった性質をもつ諷刺画であるが、年月を経ると美術作品として評価されるものも現れる。美術館に展示された場合、どのように諷刺画は「作品」として愉しむことができるのか、ということがこの展覧会のテーマである。
18世紀のイギリスで一世を風靡したホガース、スペインの巨匠ゴヤ、そして政治風刺画の黄金期といわれる19世紀フランスのさまざまな作品を通して、美術としての諷刺画の愉しみ方を探る展覧会となっている。
休館日は月曜日となっているが、9月19日の敬老の日は開館し、翌日の20日に閉館する。開館時間は平日が10:00から17:00までで、土・日・祝日は10:00から17:30まで開館している。(いずれも入館は閉館の30分前まで)
町田市立国際版画美術館 企画展 諷刺画って面白い?
http://hanga-museum.jp/exhibition/index/2016-310