他の寺院等からも貴重な作品を借り受けての開催
東京都墨田区にある回向院では、2015年は回向院に眠る浮世絵師の鳥居清長、没後200年の節目の年にあたるため、それを記念して回向院念仏堂にて2015年6月6日から7日まで、『2日だけの鳥居清長展』を開く。開催時間は、それぞれ10:00から17:00まで。
今回は普段は公開されない、東京都指定重要文化財である「双蝶々曲輪日記絵図」を長命寺の特別の取り計らいにより借り受けて出品する。
ほかにも平木浮世絵美術館、川崎・砂子の里資料館、摘水軒記念文化振興財団からも作品を借り、それにくわえて「お江戸両国広小路見世物珍獣大集合」も5ないし6点の展覧を予定している。
鳥居清長とは
鳥井清長は、鳥居派の代表的な絵師であり、天明期を中心に活躍していた。写楽・北斎・広重と並ぶ六大浮世絵師の1人である。
鳥居派は役者絵を専門とする画派であるが、清長は役者絵の制作は少ない。それよりも清長はとくに八頭身の美人画にて世界的な評価を得ている。
なお墓碑は地震や戦災といった度重なる災禍で失われ、過去帳のみが残っている状態であったが、2013年4月に回向院境内にその画業をたたえる「清長碑」が建立された。

回向院 『2日だけの鳥居清長展』開催のお知らせ
http://ekoin.or.jp/