単位によって比較や共有が可能に
東京都港区にある21_21 DESIGN SIGHTでは、2015年5月31日まで企画展として「単位展ーあれくらい それくらい どれくらい?」を開催している。
休館日は火曜日である。なお現在は開館時間が早められ、10:00から20:00まで施設が開いている。
単位とは、空気、水、モノ、光、音、自然環境といった、そのままでは捉えにくい世界に一定の基準を設けることにより、比較や共有を可能にした知恵と思考の道具である。
そして身の回りには様々な単位があり、生活するうえで欠かせないものとなっている。身近にあるデザインも、数々の単位を掛け合わせることにより誕生した。
この展覧会は、多種多様なモノやコトの中にどのような単位があるのかを知り、実感することによってモノがつくられたプロセスやデザインに対する考え方、さらには単位が生み出された文化や社会背景を見つめるきっかけとする。
加えて単位というフィルターを通して、普段何気なく過ごしている日常の見方を変えると同時に新たな気づきと創造性をもたらすための展覧会でもある。
社会背景などによって異なる単位
単位は、種類によっては世界の共通言語のように使えるものがある一方、それぞれの社会や風土に根ざした、独自の単位も存在する。
日本では畳のサイズや坪数などが今でも暮らしに深く根付いている単位の代表格である。イギリスに視点をうつすと、ごく最近まで距離がヤードによって定められていた。
通貨の単位となると国によってまさに様々となり、ほかに近年生まれた新しい単位はピクセルやバイトといったものがある。

21_21 DESIGN SIGHT 開催概要
http://www.2121designsight.jp/program/measuring/