トラキア人ゲダイ族の古墳を発掘した研究者の講演会
東京都豊島区のサンシャイン文化会館7会にある、古代オリエント博物館では、2015年6月21日に講演会を行う。
テーマは「ズボリャノヴァ(ブルガリア)における考古学の新発見 -黄金のトラキア文明を掘る-」となっている。
講師はブルガリア科学アカデミー附属考古学研究所・博物館 上席研究員であるディアナ・ゲルゴヴァ教授である。参加費は500円で、事前申し込みは不要である。使用言語は英語だが、日本語の通訳がある。
トラキア人の民族についてと2012年に発掘された黄金製品についての講演
ディアナ・ゲルゴヴァ教授は2012年にズボリャノヴォ地区の二つの古墳から、木の箱に納められた黄金製装身具や二頭立ての馬車を発見して世界の注目を集めた。日本のテレビで紹介されたり、ルーブル美術館でも特別展が開催されたりしている。
ユネスコ世界遺産に登録されているヴェシュタリ古墳を含む、ブルガリア北部にあるズボリャノヴァ地区の古墳群は、紀元前4から3世紀の騎馬民族であるトラキア人の古墳である。
このトラキア人は歴史家のヘロドトスにして「インド人についで世界最大の民族」と言わしめた民族であり、富強と独自の習俗で知られていた民族である。
ズボリャノヴォの古墳群はそのトラキア人のうち、霊魂の不滅という独自の信仰をもっていたという、ゲダイ族が残したものである。
今回の講演会は、この希有な大発見についてと、精巧な黄金製品を残したトラキア人について話をしてもらう。

古代オリエント博物館 友の会講演会
http://aom-tokyo.com/learn.html