出版から70周年をむかえるきかんしゃトーマスの世界
東京都江東区にある東京都現代美術館では2015年10月12日まで『きかんしゃトーマスとなかまたち』の展覧会を行っている。休館日は毎週月曜日(9/12、10/12は開館)と9/24で、開館時間は10:00から18:00だが、7月から9月の金曜日は21:00まで(入場は閉館の30分前まで)。
1945年に発表された『きかんしゃトーマス』は、2015年に原作出版70年を迎える。作者はイギリスの牧師のウィルバート・オードリーである。作者の父が鉄道好きなこともあり、彼はグレート・ウェスタン鉄道を身近に見ながら成長した。
展覧会の概要
この展覧会は、ウィルバート・オードリー牧師が手がけた「汽車のえほん」シリーズ26タイトル105話の中から、3組4人の画家(レジナルト・ダルビー、ジョン・T・ケニー、ガンバー&ピーター・エドワーズ夫妻)描いた絵本原画にくわえて、オードリー牧師の息子クリストファーに引き継がれたシリーズのために画家クライブ・スポングが手がけた挿絵を紹介している。
くわえて、貴重なオリジナル作品や撮影に使われたモデル車両といった、約100点にのぼる資料を通して紹介する。
作品の歴史
作者は息子クリストファーのために、「機関車は単なる列車ではなく人間のように感情を持っている」という想いをこめ、蒸気機関車の話を創作して聞かせていた。
一緒にそれを聞いていた作者の妻であるマーガレットはやがて「より多くの子供たちに夢を与えたい」という想いを抱き、そのため物語は1945年に「汽車のえほん」として出版された。
その作品は『きかんしゃトーマス』として現代でも時代を超えて愛されるようになり、現在ではテレビや映画の映像となって、30カ国語で放映される世界的なベストセラーに成長している。
作品の歴史を知ったあとは、親子で楽しく鑑賞できる参加型作品の展示(一緒に写真を撮るコーナー・ぬり絵やプラレール・交通系ICカードを使って参加する作品など)や、トーマス作品の上映もあるため、そちらも鑑賞するとより楽しめるだろう。

東京都現代美術館 きかんしゃトーマスとなかまたち
http://www.mot-art-museum.jp/