ゲルダ・ケプフ夫人のガラスコレクション
東京都港区にあるパナソニック東京汐留ビル4階では、2015年9月6日までのスケジュールでアール・ヌーヴォーのガラス展を行っている。
休館日は毎週水曜日のほか、8月10日から14日まで。開館時間は10:00から18:00まで(入館は17:30まで)となっている。
今回の展示は、ヨーロッパ随一のガラスコレクションで知られるデュッセルドルフ美術館に寄贈されたゲルダ・ケプフ夫人のものである。ドイツ国外では初めてまとまった形にて公開されることとなった。
アール・ヌーヴォーのなかでのガラス芸術の構築
このコレクションが築きあげられていたのは19世紀後半であり、ちょうど科学技術の発展によりガラスの素材が蓄積されていっており、さらに多種多様な技を駆使する職人たちの挑戦によって、かつてないほどガラスの可能性が引き出された時代でもある。
当初は夫人は息抜きとして、単に美しい作品に惹かれて購入をはじめていたが、次第にガラスという素材の特質や技法を学び、第一級のコレクションを築いた。
そしてケプフ夫人は学術研究と出版を条件に、デュッセルドルフ美術館にコレクションを寄贈した。この展示会はその作品ごとの詳細な調査及び研究成果の恩恵をうけて、アール・ヌーヴォーのガラス芸術が誕生したといえる。

パナソニック 汐留ミュージアム アール・ヌーヴォーのガラス展
http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/15/150704/index.html