前世紀のスタイルを受け継ぎ表現した最後の印象派
東京都新宿区の損保ジャパン日本興亜本社ビル42階にある東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館では、2015年11月8日まで『もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20’s Paris』を行っている。
休館日は月曜日だが、9月21日および10月12日は開館している。開館時間は10:00から18:00までだが、金曜日は20:00まで開館。いずれも閉館の30分前まで入館が可能。
この展覧会は印象主義や、新印象主義といった前世紀のスタイルを受け継ぎつつも、親しみやすく美しい作品を描いたカリエール、アマン=ジャン、ル・シダネルといった20世紀はじめのパリで活躍していた芸術家の作品を紹介するものである。
前衛的な芸術運動に参加しなかった画家たち
カリエールらは、フォーヴィズムやキュビズムといったいわゆる前衛的な象徴主義的な芸術運動には加わっていない。そのためモダニズムを主体とする美術史の視点からは取り上げられることはあまりなかった。
とはいえ、見たままを描き出した絵は自然や事象に詩情としてひそむ表現を描き出していたことから、商業的にも批評的にも成功を得ていた。そのため20世紀初頭のフランス美術界ではその一端を担っていた。
この展覧会では、こうした芸術家たちが所属していた「画家彫刻家新協会」(若い芸術家たちが作品発表の目的で結成したグループ)のメンバーから約20名の作家の作品約80点を選んで展示をする。
(画像は東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館HPより)

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 開催中の展覧会
http://www.sjnk-museum.org/program/3214.html作品リスト(PDF)
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