彫刻の他に素描や版画なども
群馬県館林市にある、群馬県立館林美術館では12月6日までの日程で『舟越桂 -私の中のスフィンクス-』として、舟越桂の大規模な回顧展が行われている。
休館日は毎週月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌日)で、開館時間は9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)である。
この展覧会では、初期から最新作までの流れをふまえつつ、舟越桂の彫刻、素描、版画あわせて約70点を紹介している。
舟越桂の特徴的な木像
舟越桂の彫刻で印象的なものは、彩色された木像による着衣の半身像に、大理石の瞳をはめこんだ印象的な作品があげられる。それは力強く観るものをひきつける力を持った作品への入口となっている。
やがてその尽きることのない想像力は、人間の存在を大きな山のイメージに重ねて、人間の不思議さや深さを追い求めていった。
その結果、スフィンクスという合成獣の存在にたどりつき、それをシリーズとして彫っていくこととなる。
なおこの過程で舟越は、20年以上試みることのなかった裸体像にて再び表現するようになったのにくわえ、西洋の美の規範と自国の文化を時間と場所を越えて統合するという試みもはじめた。
回顧展ということもあり、さまざまな時期の作品が同時に見れるところも見どころとなっている。ぜひ訪れたい展覧会となっている。
(画像はホームページより)

群馬県立館林美術館 現在開催中の展覧会
http://www.gmat.pref.gunma.jp/ex/exnow.html