生誕200年記念の展覧会
栃木県足利市にある足利市立美術館と草雲美術館では、今回、生誕200年を記念し2会場を前期・後期に分けて使用する展覧会『生誕200年 田﨑草雲展 たけた絵師、たかき人』2015年12月20日までの期間に行う。
休館日は毎週月曜日(11月23日はのぞく)と、11月24日〜26日の期間。これは後期展覧会への展示替え作業のため。開館時間は10:00〜18:00(入館は休館の30分前まで)である。
日本古来の大和絵にはじまり多くの画派を研究した
田﨑草雲(1815〜1898)は、幕末から明治にかけて活躍した南画家(南画とは中国の南宗画に由来する 日本的解釈の江戸時代中期以降の画派・画様のこと)である。
この展覧会では草雲17歳から83歳の作品まで関連資料を含めた200点が閲覧できる。
江戸生まれの草雲は、青年期から日本古来の大和絵にはじまり、狩野派、琳派、浮世絵から中国がにいたるまでのあらゆる画派を研究し、花・鳥・人物・山水画いずれにも習熟した「たけた絵師」である。
足利に移り住んだのは40歳台後半であり、足利藩の幕末における危機の際は、民兵「誠心隊」の隊長として活躍した。
その後60代なかばごろから、自らの画室である白石山房(現在の足利公園内・草雲美術館所在)に暮らし始めてからは落ち着いて画業へ専念していった。
日本だけでなく世界にも名をとどろかせる
在野の身ながらも第1回・第2回の内国絵画共進会では出陳し、受賞しただけではなく、パリやシカゴ等の万博博覧会にも日本を代表して相次ぎ出陳する。
そしてついには78歳の時に第1回帝室技芸印推挙となった「たけき人」でもある。
今回の展覧会では画業を4つのテーマに分けて生涯をたどる。各テーマは次のようになっている。
1.草雲の自画像
2.暴れ梅渓から草莽の絵師草雲
3.八方にらみの草雲
4.高みに登る草雲
(足利市立美術館ホームページより引用)

足利市立美術館 開催中の展覧会
http://www.watv.ne.jp/~ashi-bi/2015soun.html