全作品が日本初公開
東京都港区六本木にある六本木ヒルズでは、2016年3月6日まで村上隆の大型個展「村上隆の五百羅漢図展」を開催している。2001年から14年ぶりとなる村上隆の展覧会は、全作品が日本初公開となっている。
会期中は無休で、開館時間は10:00から22:00まで(火曜日は10:00から17:00まで)である。いずれも入館は閉館の30分前まで。
世界の絵画史上最大級の作品『五百羅漢図』がメイン
日本での待望の個展であるこの展覧会は、世界の絵画史上最大級である全長100メートルにおよぶ超大作『五百羅漢図』が日本で初公開されている。
この作品は、東日本大震災後にいち早く日本へ支援の手をさしのべてくれたカタールへ感謝をこめて、震災の翌年である2012年にドーハで最初に発表された。
展覧会では『五百羅漢図』を中心に、改めて日本美術の伝統に取り組んだ新作の数々で構成されており、成熟期を迎えた村上隆の驚くべきスケールおよびエネルギー、そして芸術的達成が間近に見られるというまたとない機会である。
オタクカルチャーと現代美術を結びつける
現代美術家として国際的に最も高い評価を得ている村上龍の活動は、敗戦後の日本をテーマにし、オタクカルチャーやキャラクターと日本の美術史を接続した「スーパーフラット」という概念を生み出したことでも知られている。
村上隆の作品展は、ロサンゼルス現代美術館を皮切りに、世界を巡回した回顧展や、ヴェルサイユ宮殿やロックフェラーセンター前といったさまざまな場所で大型インスタレーションを展開してきた。
そのような活動の中、世界各地で開催された村上隆の3つの展覧会は「スーパーフラット3部作」と称され、その最終章としてニューヨークで2005年に行われた「リトルボーイ:爆発する日本のサブカルチャー・アート」展は同年、全米批評家連盟によるベスト・キュレーション賞に輝いた。
(画像はホームページより)
村上隆の五百羅漢図 展覧会概要
http://www.mori.art.museum/