日本人がはぐくんできた水への思い
東京都港区にあるサントリー美術館では2016年2月7日までの日程で「水 神秘のかたち」展を開催している。
同展は、水にかかわる神仏を中心に、関連のある説話や儀礼のほかにも水を源とする彫刻・絵画・工芸を展示している。
それによって日本人がはぐくんできた豊かな水の精神性を浮かび上がらせようという試みがある。
水の豊かな島国だから発展した精神性
日本では自然崇拝と相まって水のもつ精神性が発展していった。
そもそも日本語には、その信仰が背景にあることを連想させる慣用句および、水のうるおいに及ぶ発想があることがそれを端的に表している。
くわえて、日本で祭器とされた銅鐸に、流水文字が表されているということは、大昔、弥生時代から信仰があったことが容易に推察できる。
その信仰が現在も続いているのは、現在もなお湖や滝といったものがご神体として祀られていることに見ることができる。
海に囲まれた島国であると同時に豊富な水源のある国ならではの精神性というものをこの展覧会で感じてはどうだろうか。
なお休館日は毎週火曜日のほか、年末年始n12月30日から1月1日まで。開館時間は通常10:00から18:00までだが、金・土および1月10日は20:00まで開館している(いずれも入館は閉館の30分前まで)。
(画像はイメージです)

サントリー美術館「水 神秘のかたち」展 プレスリリース
http://www.suntory.co.jp/news/article/sma0015.html