世界的な注目を浴び始めた画家
神奈川県三浦郡葉山町にある、神奈川県立近代美術館 葉山では3月27日まで、『ヘレン・シャルフベック -魂のまなざし』として、シャルフベックの日本で初めてである大々的な個展を行う。
2017年に建国100周年を迎えるフィンランドを代表する作家であることにくわえ、2012年に生誕150周年を記念する大回顧展をフィンランド国立アテネウム美術館で開催されてから、近年、世界的に注目される画家の一人となっているためでもある。
展覧会ではフィンランド国立アテネウム美術館のコレクションを中心に初期から晩年までの作品がそろっている。それだけではなくシャルフベックの代表作が一堂に会して展覧される、海外ではまたとない機会となっている。
シャルフベックの生きた時代
シャルフベックは1862年から1946年までを生きた人物である。つまり独立前後という激動のフィンランドにて過ごしていた。
くわえて18歳のときに奨学金によってパリへ渡っており、そこで最先端の美術にふれると同時に、マネ、セザンヌ、ホイッスラーなどの影響をうける。
シャルフベックは、1902年からヒュヴインガーに病気療養のために転居していたのだが、そこで過ごした15年間により、シャルフベックのモダンなスタイルが確立されていった。それはパリで吸収した要素を大胆に抽象化したものといえる。
フィンランドは日本に最も近いヨーロッパ諸国の一つでもあり、現在フィンランドデザインなどが注目されてきていることもあるため、足を運んでみたくなる展覧会だ。
休館日は毎週月曜日(1月11日、3月21日は開館している)で、開館時間は9:30から17:00(入館は閉館の30分前まで)。

ヘレン・シャルフベック -魂のまなざし プレスリリース
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/特設ページ ヘレン・シャルフベック -魂のまなざし
http://helene-fin.exhn.jp/