現代における日本画のイメージを作り上げた人物
東京都千代田区にある東京国立近代美術館では、2016年3月23日より5月15日までの期間『安田靫彦展』を行っている。
安田靫彦は東京・日本橋生まれの画家であり、岡倉天心や橋本雅邦、横山大観らが研究団体として創設した日本美術院の再興に参画し、中核のひとりとして活躍した人物である。
近代の「美しい線」「澄んだ色彩」「無駄のない構図」といった日本画のイメージは、安田靫彦が作り上げたといっても過言ではない。
40年ぶりの回顧展
1976年に東京国立近代美術館、最後に回顧展が開かれてから今回はちょうど40年ぶりの開催となる。
教科書に掲載されるような作品や、切手となったような作品のほかに、初公開の作品まで100点を超えるものを集めて展示する。
作品の題材は歴史上の人物が多く、ヤマトタケル、聖徳太子といった古代の人物から、織田信長、豊臣秀吉、宮本武蔵といった現代でもなお人気のあるヒーローたちが描かれている。
くわえて安田靫彦が戦後に書いた三代美女として名高い『王昭君』『卑弥呼』『飛鳥の春の額田王』も出品される。
なお100点を超える出品作品ははすべて本画となっており、安田靫彦芸術の神髄を見ることができる。
(画像はプレスリリースより)

安田靫彦展 公式サイト
http://yukihiko2016.jp/