美しいだけでなく、複雑なメッセージが込められた芸術
20世紀を代表する画家・シャガールの版画を紹介する展覧会「マルク・シャガール―版画の奇跡 無限大の色彩」展が、目黒区美術館で6月8日まで開催されている。
夢やノスタルジーにあふれたシャガールの絵画は多くの共感を集め、高い人気を誇っている。その一方でシャガールは、生涯にわたり、絵画に等しい表現手段として積極的に版画を製作した。
“20世紀でもっとも美しい”リトグラフ本も
本展では、「版画を見せる/魅せる」という視点で、材料や製作工程も交えながら、シャガールの版画約200点を紹介する。
“20世紀でもっとも美しい本”とされる『ダフニスとクロエ』や『サーカス』は、リトグラフによる豪華な作品で、270部の限定品。多様な色が繊細に重なって、シャガール独自の世界を表現している。
また5月31日には、関連企画として「シャガール展ミュージアム・コンサート」も開催。時代やジャンルを超えて、シャガール作品からインスピレーションを得たプログラムでの演奏が披露される。

マルク・シャガール―版画の奇跡 無限大の色彩
http://mmat.jp/exhibition/archives/ex140412