時代の鍵を握った男
NHK大河ドラマで注目される天才軍師・黒田官兵衛の生涯を、ゆかりの品や歴史資料とともに紹介する特別展が、東京・両国の江戸東京博物館で、7月13日まで開催されている。
黒田官兵衛は、戦国末期、信長・秀吉・家康の三英傑に重用された軍師。その智力をいかし数々の戦を勝利に導いた軍人であるが、文化人、クリスチャン、愛妻家という面もあわせもつ。晩年は長男・長政に与えられた筑前国福岡(現在の福岡県)で、静かに余生を過ごした。
文武両道の人生
5つのセクションからなる本展では、信長との出会いから秀吉の天下取り、家康の天下平定への貢献までを紹介。時代の趨勢に大きく関与した官兵衛の活躍が、年代を追って展開される。
また、晩年を過ごした筑前国では、藩祖として国づくりに取り組んだ。城や城下町を建設した様子を、直筆の資料とともに展示する。
茶の湯や和歌、連歌を愛した文化人としての官兵衛が登場するセクションもあり、まさに文武両道を体現した官兵衛の人間像にせまる。

2014NHK大河ドラマ特別展 軍師官兵衛
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/special/