南仏や社交界を鮮やかに描く
鮮やかな色彩と軽やかなタッチで「生きる喜び」を描いた画家ラウル・デュフィの展覧会が、6月7日~7月27日まで、東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催される。
デュフィは、ピカソやマティスらとともに、20世紀前半に活躍したフランスの画家。南仏の街や社交界の情景を多く残し、その華やかさが世界中の人々を魅了している。
カフェや書店とのコラボも
ヨーロッパの美術館による協力のもと、本展では絵画や版画、服飾、陶器、家具など幅広い分野にまたがるデュフィの作品を展示する。
デュフィは「光=色彩」という独自の理論をもち、作品全体をいきいきとした色づかいで満たした。代表作のひとつである「馬に乗ったケスラー一家」(1932年)はイギリスの裕福な家族の肖像画。馬に乗ったケスラー家の人々の背景には、澄んだ青と装飾的な木の葉が描かれ、高さ約2m、幅約2.7mというサイズとともに圧倒的な存在感を示す。
また、Bunkamura施設内にある各店舗では、デュフィ展とのコラボレーションによるメニューやサービスを提供。デュフィにちなんだ南仏料理やオリジナルブックマーカーなどが楽しめる。

デュフィ展
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/14_dufy/index.html