MAMプロジェクト22回目は「ヤコブ・キルケゴール」
森美術館が、世界各国の才能豊かなアーティストを応援するプロジェクト・シリーズとして展開している「MAMプロジェクト」。2014年9月20日~2015年1月4日は、デンマーク生まれのアーティスト、ヤコブ・キルケゴール展が開催されている。
ヤコブ・キルケゴールのテーマは、人間の聴覚。音や振動をその場所のエネルギーとして捉え、通常では捉えることのできない場所の音を顕在化して、それを体感できる作品を生み出している。代表作「アイオン[永遠]」は、チェルノブイリの立ち入り禁止区域の取材を元に生まれており、ニューヨーク近代美術館をはじめ、数多くの展覧会で紹介され、本展でも展示される。ほかにも間欠泉、砂漠の鳴き砂、人間の耳の内膜、氷山の溶ける様子などを録音・撮影した作品を展示する。
新作は福島で制作 自然と向き合った作品に
また、同展のために新作「スティグマ(徴(しるし))」を制作。福島の自然を主題としたサウンド・ビデオ・インスタレーションで、福島の自然の風景と、「フクシマ」の記憶を伴った作品となっている。
聴覚から感じる芸術もある。あなたも耳をすませに出かけてみてはいかがだろうか。

MAMプロジェクト022 ヤコブ・キルケゴール
http://www.mori.art.museum/contents/mamproject/index.html