国立国会図書館所蔵の資料 近現代の有名人の直筆が一挙公開
メールやパソコンでの字を見る機会が多い昨今だが、手書きの直筆からその人の人となりが伝わってくるのは、今も昔も変わりない。教科書に載ったあの人、歴史上有名なあの人物が、当時、どんな字を書いていたのか見てみたくなってしまう。
国立国会図書館では、所蔵している様々な資料の中から、近世から戦後にかけて活躍した人物約150人の直筆資料を集めた企画展「あの人の直筆」を11月18日まで開催中だ。同企画では、近現代の有名人を取り上げ、幕末・維新の有名人、歴代の首相、文芸家、芸術家、軍人などの直筆を展示する。
あの人になって書いてみたい「文字なぞりコーナー」も
夏目漱石が正岡子規にあてた葉書では、学生時代の漱石が子規に向かって「追試を受けたほうがよい」と勧める内容が、葉書いっぱいにしたためられている。しかし、結局子規は追試を受けず落第したというエピソードも紹介されている。また、今回の展示会では、「文字なぞりコーナー」も設置されており、好きな有名人のお手本の上に半紙を置き、筆ペンでなぞって書き、持ち帰ることができるとのこと。
好きな歴史上の人物の字を探してみたり、日記や手紙から有名人の意外な一面を垣間見たりと楽しめる企画展。あらためて直筆の素晴らしさを再確認できることうけあいだ。

企画展示「あの人の直筆」 国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/jp/event/exhibitions/1207039_1376.html