「Kawaii」文化は江戸時代からはじまっていた?
原宿を歩く若い女性のファッションは明るく大胆だ。きゃりーぱみゅぱみゅなどに代表される個性的かつ躍動感あるファッションは、日本のポップカルチャーの1つとして知られており、「Kawaii」という単語とともに海外にも紹介され、海外セレブのファンも増えてきている。
「Kawaii」のルーツを江戸時代までさかのぼり、当時の女性のファッションを浮世絵で紹介する企画展、「江戸ッ娘 Kawaiiの系譜」が原宿にある浮世絵太田記念美術館にて3月1日~26日に開催される。江戸時代は、幕府が庶民の贅沢な装いに対する禁令を度々出すほどファッションが開花した時代であり、女性たちは武家、庶民、遊女などそれぞれの立場でその装いを貪欲に楽しんでいたようだ。
カラフルな着物・大胆な柄・斬新な化粧でオシャレを楽しむ江戸ッ娘
歌川国貞や溪斎英泉の浮世絵では、着物だけでなく、髪型、化粧、小物使いなどにも注目。浮世絵からは、それぞれの立場で工夫を凝らしてファッションを楽しんでいる様子が伝わってくる。カラフルな着物や、遊び心のある小物、笹色紅と呼ばれる緑色の口紅など、独特の美意識には現代人も驚きだ。
3月7日、13日、18日には学芸員によるスライドトークも開催。江戸の「Kawaii」がぎゅっとつまった企画展。現代のKawaiiファッションに参考となるところがあるかもしれない。

江戸ッ娘 Kawaiiの系譜 浮世絵太田記念美術館
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H2703-kawaii.html