現実の中に風景表現を広げていく現代作家の特集
群馬県館林市にある群馬県館林美術館は、2016年10月8日から12月4日までの期間に展覧会『大地に立って 空を見上げて 風景の中の現代作家』を行う。
出品作家は秋山さやか/ALIMO/スタン・アンダソン/笹井青依/笹岡啓子/瀬尾夏美/中西信洋/日比野克彦/シンゴ ヨシダの9名である。
特徴的な館林市および美術館の立地条件のもとで
館林市は、利根川と渡良瀬側に囲まれているだけでなく、関東地方のほぼ中心、起伏のない平坦な大地が広がっているという立地のもとにある。
美術館もそういったランドスケープの特長を活かし、設計デザインされている。
敷地の中央には広大な緑の前提がすえられ、その場所でははばかられることなく広がる大地と空が、土地の特性を示すとともにまっさらなカンヴァスのような抽象空間となり、人の内面や物語を映し出す抽象空間にもなっているという展覧会の構成だ。
ゆえに展覧会はこの風景そのものを舞台装置とし、その中で自然の中に身を置き、風景へとまなざしを向け大地にイマジネーションを託している9人の作家の展示を行う。
風景と直接イメージを繋げて作られたアート
展示はそれぞれの作家の身体や感覚、創造を通じて導き出された絵画にはじまり、写真、映像、インスタレーション、さらには来館者が参加して創造を介し、風景イメージと感応して表現を映し出すものもある。
その表現を介し、人間の静止、文化や歴史と繋がる現実あるいは創造の風景、そして風景を作る人と自然の働き、そして時間の流れについて考える場所ともする目的がある。
さらにこの展覧会では、館林のまちなかの建物および風景の再発見・再利用を提案するプロジェクトも紹介していく。
休館日は毎週月曜日であるが、10月10日(月・祝)は開館し、代わりに10月11日(火)が休館日となる。開館時間は9:30から17:00(入館は16:30まで)である。
群馬県館林美術館 次回開催予定の展覧会
http://www.gmat.pref.gunma.jp/ex/ex_next.html