その歴史と美の変遷をたどる展覧会
東京都八王子市にある東京富士美術館では、現在「『漢字三千年』 -漢字の歴史と美-」の展覧会を行っている。
『漢字』は中国文明の中で生まれた古代文字である。その誕生から3000年あまり経つが、未だ人々に愛され、使われ続けている。近年では漢字が母国語では使用されていない人々にまでビジュアル的に愛されているという一面ももつ。
この展覧会は、漢字の歴史と美の変遷を探るとともに、漢字にまつわるエピソードなどを紹介するといった構成の展覧会となっている。
姿を変えつつもその美しさが保たれている文字
漢字はその時代に最もふさわしい形で表現され、読みやすさや書きやすさ、そして美しさを模索されつつ表現が行われてきた世界唯一の文字である。
この展覧会では最古の漢字である甲骨文字にはじまり、文字の統一を果たした秦時代の漢字、世界初公開の文字が刻まれた兵馬俑といった漢字の記されたものも展示する。
ほかにも漢字というものを芸術の域にまで高めた王義之や、顔真卿の拓本といった歴代の名所作品や、歴史上の人物が書いた書の作品といったものまで中国の博物館・研究機関17カ所から国家一級文物23点を含む約110点を出品する。
なお出品作品はフラッシュおよび動画撮影は禁止ではあるもの、すべてが撮影可能であるため、スマートフォンやカメラを用意して出かけたいものである。
休館日は毎週月曜日(祝日は開館し、翌日を振替休館とする)で、開館時間は10:00から17:00(入館は16:30)までである。
「漢字三千年」 -漢字の歴史と美- 公式ページ
http://www.kanji3000.jp/