臨済禅師・白隠禅師の遠諱を兼ねた展覧会
東京都台東区上野公園内にある、東京国立博物館では2016年10月18日(火)から11月27日(日)までの日程で平成館にて、「臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱(おんき)記念 特別展『禅―心をかたちに―』」を行う。
今回の展覧会だが、禅宗美術を集めたものでは過去最大規模の展覧会となっている。なお東京展では国宝22件、重要文化財102件を含む240件の展示が行われる。
臨済禅師と白隠禅師について
臨済禅師とは臨済義玄(りんざいぎげん)禅師のことであり、臨済宗と黄檗宗(おうばくしゅう)の源流に位置する高僧だ。
今回行われる展覧会は、臨済禅師の1150年遠諱と、日本臨済中興の祖である白隠慧鶴(はくいんえかく)禅師の250年遠諱を記念してのものでもある。なお遠諱とは没後に長い期間を経て行われる年忌のことである。
東京のみで見られる作品および新たに見つかった禅画について
東京会場のみで見られる展示作品は、国宝の「達磨図」、「円爾印可状」を初めとし、重要文化財の「北条時頼坐像」、「豊臣秀吉像」をはじめ、「青磁輪花茶碗 銘『鎹』」、「達磨像(どふ見ても)」といったものがある。
さらに今回の展覧会では、白隠禅師の禅画が大分県臼杵市の臨済宗妙心寺派見星寺(けんしょうじ)で新たに見つかったため、この展覧会で公開される。
休館日は毎週月曜日であり、開館時間は9:30から17:00まで。金曜日および10月22日、11月3・5日は20:00まで開館している(入館は閉館の30分前まで)。
臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱(おんき)記念 特別展「禅―心をかたちに―」
http://zen.exhn.jp/