永青文庫の仙崖作品を再調査したのち初めて行う展覧会
東京都文京区にある永青文庫では、2016年10月15日(土)から2017年1月29日(日)までの期間、「仙崖ワールド -来て見て笑って! 仙崖さんのゆるカワ絵画-」の展覧会を行う。
なお、永青文庫は100点以上の仙崖作品を所蔵しているため、4期にわけて展示を行うが、その際期間ごとに書画は全点展示替えをする。期間だが第1期が10/15-11/6、第2期が11/8-11/27、第3期が11/29-12/25、第4期が1/7-1/29の日程となっている。
永青文庫と今回の仙崖展について
永青文庫だが、設立したのは細川家16代の細川護立(1883-1970)である。禅画のコレクション、特に白隠作品が有名であるが、実は100点以上の仙崖作品も所蔵されている。
そのため福岡市美術館副館長の中山喜一朗氏の監修により、永青文庫が所蔵している全仙崖作品を改めて調査した。この展覧会はその成果を4期にわけ、一挙公開する初めての試みなのである。
仙崖義梵とその禅画
仙崖義梵(せんがいぎぼん・1750-1837)は、日本で最初の禅寺である聖福寺(福岡市)の住職をつとめた江戸時代後期の禅僧である。
民衆のために現代ではいわゆる『ゆるカワ』という言葉が当てはまりそうなユーモアあふれる禅画を多数遺したことで知られている。その画のそばには楽しい一言コメントを掲示することによって、仙崖が人々に説いた禅の心をより分かりやすく展示する。
もともと仙崖の禅画というものには、素朴な表現の筆致によって身近さが感じられるようになっているが、その意味するところは仙崖が独自の哲学にて築き上げた禅の世界というものなのである。
禅画のほかにも仙崖が愛用した朝鮮の茶碗や香合(香をいれておく器)、そして硯などの文房具も展示する。
休館日は毎週月曜日および12/26-1/6の期間および1/9(翌日休館)。開館時間は10:00から16:30(入館は16:00)までである。
永青文庫 展示スケジュールのご案内
http://www.eiseibunko.com/exhibition.html