「7つの海と手仕事」シリーズ最後の展示は北米大陸先住民の生活と思想にせまる

東京都世田谷区にある世田谷文化生活情報センターでは、2016年12月18日（日）の期間まで、「【生活工房】7つの海と手仕事『第7の海』北太平洋と北西海岸先住民のトーテム」を行っている。この展覧会は2011年から紹介してきた、「7つの海と手しごとシリーズ」では最終の展示会にあたる。

今回は北米大陸北西海岸に伝わるさまざまなトーテムの物語とともに、北海道立北方民族博物館が所蔵している生活道具や版画などを56点展示する。

さらに貴重な1920年代の現地の様子をとらえた映像も展示され、それらとあわせて北西海岸先住民の生活と思想にせまる内容となっている。

『第7の海』の内容は、北米大陸北西部の海岸沿いに住むアメリカ大陸先住民の手しごとをとりあげる。

先住民の各集団では、氏族や家などの名称や紋章として、『トーテム』が使われている。これは彼ら祖先の集団と特別な関わりがあったと信じられている、特定の動植物および自然現象のことをいう。

これらの意味は、集団や個人のアイデンティティを示しており、家や柱のように大きなものだけでなく、生活道具や衣服といったさまざまな種類の道具に刻まれている。なお日本でよく知られている象徴はトーテム・ポールだ。

このようにトーテムを崇拝する背景には、北西海岸の伝説にすべての動物は人間と同様の存在であり、動物は人間の姿になることができ、さらに人間も自身のトーテムである動物になることが可能であると考えられてきた背景があるからだ。

休館日は毎週月曜日。入場は無料である。開館時間は11:00から19:00までだ。




世田谷文化生活情報センター　プログラム
http://www.setagaya-ldc.net/program/346/

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