「大谷石」を取り巻く環境を分析する
栃木県宇都宮市にある宇都宮美術館では、2017年1月8日(日)より3月5日までの期間、「石の街うつのみや 大谷石をめぐる近代建築と地域文化」を行っている。
今からおよそ1,500万年前、まだ日本が海の底であったころ、海底火山が盛んに噴火し、その際に水中で軽石流が噴火し、それは堆積したのち長い時間をかけ、岩石となった「緑色凝灰岩」だ。なお宇都宮近郊より産出したものは特に「大谷石」として知られてきた。
本格的に利用されたのは近代に入ってから
この石は古くは縄文時代より利用されているが、石の採掘を生業とする人々が現れたのは江戸時代からだ。そして石を採る、彫る、運ぶという「産業」は明治に入ってから確立したもので、特に「近代建築」の材料として、宇都宮や他の地域に大谷石が使われたのは登場したのは大正末期からである。
特にアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトは「旧・帝国ホテル ライト館」を「鉄筋コンクリート造・大谷石張り」という「新しい工法」によって竣工し、その建物は1923(大正12)年の関東大震災にも耐えた。それをきっかけとして土木・建築・都市計画の領域で注目されることとなる。
展覧会の構成
この展覧会では、「地質・歴史」を序章とし、第1章「産業・建築」、第2章「美術」といった構成によって大谷石に迫る。
この構成で「どのような岩石なのか」をまず分かりやすく展示し、その後の産業の発展を分析するとともに、美術家たちはこの石をどのように捉えて表現したかということを解説している。
休館日は毎週月曜日で、開館時間は9:30から17:00(入館は16:30)までである。
(画像は宇都宮美術館トップページより)
宇都宮美術館 展覧会について 「石の街うつのみや――大谷石をめぐる近代建築と地域文化」
http://ishinomachi2017.jp/