修理後では初公開 6日間限定で蓋裏展示も
東京・六本木のサントリー美術館では、「六本木開館10周年記念展 国宝『浮線綾螺鈿蒔絵手箱』修理後初公開 神の宝の玉手箱」を開催している。期間は7月17日(月・祝)まで。
「手箱」は平安時代に生まれ、化粧道具のほか、扇や冊子など様々な身の回りのものを入れるための、生活に密着した調度品である。もともとは日常使いに適したシンプルなものがほとんどだったが、次第に贅を尽くしてきらびやかに仕立てられ、蒔絵や螺鈿のような当時最高の装飾技法で飾られるようになった。
本展示では、約50年ぶりに修理を行った国宝の「浮線綾螺鈿蒔絵手箱」を中心に、手箱の魅力を特集する。また、この手箱は6月21日(水)から26日(日)の期間のみ蓋を開けて蓋裏展示を実施。この期間で、通常の展示では見ることができない部分を見ることができる。
展示品は他にも、島根・出雲大社の「国宝 秋野鹿蒔絵手箱」、九州国立博物館の「重要文化財 菊蒔絵手箱」、和歌山・熊野速玉大社の「国宝 桐蒔絵手箱」なども展示される。一部の期間のみで展示される品もあり、各作品の出品期間は公式WEBサイトの出品作品リストで確認できる
開催概要
会期は5月31日(水)~7月17日(月・祝)。開館時間は10:00~18:00(金・土は10:00~20:00)。7月16日(日)は20時まで開館。休館日は火曜日(7月11日は開館)。
入館料は一般1,300、大学・高校生1,000、中学生以下は無料。障害者手帳所持者は本人と介護者1名のみ無料。また、きもので来館、ホームページなどの限定割引券提示などで100円割引となる。
(画像はサントリー美術館公式WEBサイトより)

六本木開館10周年記念展 国宝《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》修理後初公開 神の宝の玉手箱 サントリー美術館
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2017_3/