国宝の曜変天目や重要文化財の色絵香炉も
東京・世田谷の静嘉堂文庫美術館で「~かおりを飾る~珠玉の香合・香炉展」が開催されている。期間は8月13日まで。
香は、古くは仏前に芳香を献ずるものであり、仏教とともにインドや東南アジアから日本へ伝えられた。やがて、香合・香炉は香りを「聞く」香道具としても発展し、室町時代には「唐物」を賞翫する文化の中で高い格式で扱われ、茶道具にもとり込まれていく。
この展示では、静嘉堂で所蔵する香合から優品を精選。重要文化財の野々村仁清作の色絵香炉、南宋官窯の青磁香炉、蒔絵の「香道具」もあわせ、約100件を公開する。さらに、特別公開として、静嘉堂所蔵の国宝・曜変天目も展示する。
2つのワークショップを開催
7月1日(土)には天然の香料を自由に混ぜ合わせオリジナルの香を作る「A、匂い香づくり体験」、7月29日(土)は薄型のお香を紙に挟み香のしおりを作る「B、香のしおり作り」を実施する。しおりづくりは子ども向けプログラムであり、小学校2年生以下の児童には必ず大人の同伴が必要。
2つのプログラムは共に事前申し込みが必要であり、締め切りはAの匂い香づくり体験が6月23日(金)、B 香のしおり作りが7月21日(金)となっている。詳細は館の公式WEBサイトに記されている。
開催概要
会期は6月17日(土)~8月13日(日)。休館日は月曜日だが、7月17日は開館し、翌18日(火)に休館。開館時間は、午前10時~午後4時30分(入場は午後4時まで)。入館料は、一般1,000円、大高生700円、中学生以下無料。20名以上で団体割引がある。問い合わせ先は公益財団法人静嘉堂(03-3700-2250)。
(画像は静嘉堂文庫美術館公式WEBサイトより)

静嘉堂文庫美術館
http://www.seikado.or.jp/exhibition/index.html