古代祭祀の実態と神道の起源に迫る
國學院大學博物館で、12月10日(日)までの期間に企画展「神道の形成と古代祭祀」が行われている。
この展示は、平成29年7月に古代に行われた神祭りの姿を現代に伝える祭祀遺跡が残る「神宿る島」の宗像・沖ノ島と関連遺産群が、世界文化遺産に登録された記念展示ともなっている。
古代の神祭りの姿は、近年の研究で少しずつ明らかになっている。神道とは何か?その原型はどこにあるのか?古墳時代の葬祭と神祭の考古学的な研究など、新しい研究でその謎に迫る。展示資料は、奈良県の外山茶臼山古墳から出土した「壺形埴輪」や、重要文化財である正平17(1362)年以前写「令義解」など。
関連イベント
11月25日(土) 15時00分~17時30分に、國學院大學研究開発推進機構10周年記念として、2人の講師による公開学術講演会が行われる。
1人目は、ハーバード大学教授ヘレン・ハーデカ(Helen Hardacre)を講師とした「英語圏における神道研究のいま」“Current Issues in English-Language Studies of Shinto” (英語講演だが、日本語の同時通訳が入る)。2人目は、國學院大學名誉教授の小林達雄を講師とした「縄文の哲学思想」。
事前申し込みが必要で、定員は先着順で250名。参加費は無料。申し込みの詳細は公式WEBサイトを確認してほしい。
また、予約不要のミュージアムトーク「博物館 神道講座~古代篇~」も行われる。11月11日(土)、深澤太郎「日本列島における国家形成と『神道』」。11月25日(土)、笹生衛「神の祭りと死者の祀り」。12月2日(土)、大東敬明「古代祭祀は「神道」の起源か?」。
参加希望者は当日に國學院大學博物館ホールへ。参加費は無料。
開催概要
開催期間は10月14日(土)~12月10日(日)、開館中の休館日は11月20日(月)。開館時間は10:00~18:00(入館は17:30まで)。入館無料。
(画像は公式WEBサイトより)

企画展「神道の形成と古代祭祀」 | 國學院大學博物館
http://museum.kokugakuin.ac.jp/