刀剣がどのような視点から鑑賞されてきたか
東京国立博物館の本館14室で、12月5日(火)~2018年2月25日(日)の期間に特集展示「刀剣鑑賞の歴史」を開催する。
日本における刀剣は、単なる武器としてではなく、600年ほど前から鑑賞の対象として扱ってきた。見どころが抽象的で、用語も日常生活では使わないものが多いが、歴史上の先人たちは、刀剣の美を尊重し、理解しようと試みてきた。
この特集では、茎(なかご 刀身の柄)に作者の銘が残る刀剣と、同じ作者による無銘作品を展示し、刀剣がどのような視点から鑑賞されてきたかをたどる。展示を通じて、刀剣鑑賞の歴史から紡ぎ出された「理解し難い、しかし、確実に存在する美」を見ることができるはずだ。
展示される作品は、国宝である相州行光、正宗、貞宗、重要文化財の長船光忠の作品など。ミュージアムショップにて図録も販売する。
他展示室にもある刀剣展示
また、本館13室の刀剣展示でも、開催と重なる1月8日(月)まで、国宝である元亨2年(1322)長船景光作の太刀などを展示。本館 5室・6室で2018年2月12日(月)まで開催の「武士の装い―平安~江戸」では、福岡一文字助真作の太刀など武具の展示を行う。
開催概要
開催期間は2017年12月5日(火)~2018年2月25日(日)。休館日は月曜(祝日の場合は開館し、翌平日に休館)、年末年始(12月26日~2018年1月1日)。12月12日(火)は設備保守点検のため全館臨時休館。開館時間は9:30~17:00(入館は16:30まで)、毎週金曜、土曜日は21:00まで開館。
(画像は公式WEBサイトより)

東京国立博物館 展示 日本美術(本館) 刀剣鑑賞の歴史
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